野生のハシビロコウに会える国はウガンダ|海外で動物の「本場」に行ける7か所と、現地でスマホをつなぐ準備

湿地のヨシの前に立つハシビロコウ 動物と会える場所

日本の動物園にいるハシビロコウは、何十分もほとんど動かないことから「動かない鳥」として知られています。ところがアフリカ・ウガンダの湿地に行くと、同じ鳥がパピルスの茂みの間で、じっと魚を待ち伏せしている姿を見られます。当サイトで紹介した「動かない理由」が、目の前で狩りの技術として起きているわけです。

この記事では、動物の「本場」で野生の姿に会える海外の7か所を、会える時期とアクセスつきで紹介します。後半では、こうした旅で意外と困る「現地でスマホがつながらない問題」と、出発前にできる準備をまとめました。

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通信の準備だけを知りたい方は、「出発前に準備できるeSIMとSailyの使い方」からお読みください。

湿地のヨシの前に立つハシビロコウ

野生動物の「本場」に会いに行ける7か所

選んだ基準は2つです。その動物を野生で見られる場所として広く知られていること、そして観光客向けのツアーや受け入れの体制があること。時期はあくまで目安で、年によって前後します。

① ハシビロコウ|ウガンダ・マバンバ湿地

  • 特徴:ビクトリア湖のほとりに広がるパピルスの湿地で、ラムサール条約の登録湿地です。記録されている鳥は300種を超え、ハシビロコウを野生で見られる場所として世界的に知られています。
  • アクセス:ウガンダの国際空港があるエンテベから近く、ナキウォゴの船着き場から小舟で片道45分ほど(ツアー会社の案内による)。湿地の中は、細い水路を舟でゆっくり進みます。
  • 時期:多くのツアー会社が通年で催行しています。
  • 公式情報:ウガンダ観光局(Visit Uganda)

関連記事:ハシビロコウが動かない5つの理由/ハシビロコウに会える日本の動物園6選

② ライオン|ケニア・マサイマラ/タンザニア・セレンゲティ

  • 特徴:国境をはさんでひと続きになった大きな生態系です。毎年100万頭を超えるヌーがセレンゲティからマサイマラへ移動し、それを待ち受けるようにライオンの狩りが活発になります。
  • アクセス:ケニアの首都ナイロビから、小型機か車でマサイマラへ向かうのが一般的です。
  • 時期:ヌーがマサイマラにいるのはおおむね7〜10月。ライオンそのものは通年で見られます。
  • 公式情報:ケニア観光局(Magical Kenya)/タンザニア国立公園局

関連記事:「百獣の王」は嘘? 狩りの90%はメス

サバンナの草地で休む2頭のオスライオン

③ ラッコ|アメリカ・カリフォルニア州モントレー湾

  • 特徴:モントレー湾に注ぐ入り江「エルクホーン・スラウ」には、保護区の案内によると約140頭のラッコが一年中暮らしています。毛皮目的の乱獲で一度は姿を消しかけたラッコが、いま目の前で石を使って貝を割る場所です。
  • アクセス:港町モスランディングにあり、カヤックやボートのツアーのほか、岸辺からも観察できます。
  • 時期:通年。冬から春は岸の近くにいることが多く、見つけやすいとされています。
  • 公式情報:エルクホーン・スラウ国立河口域研究保護区

関連記事:ラッコの過酷な進化史|乱獲から150年の回復

海面に浮かんで休むラッコ

④ カピバラ|ブラジル・パンタナール

  • 特徴:世界最大の氾濫原で、ユネスコの世界自然遺産です。カピバラのほか、ジャガー、カイマン、オオアリクイなど、多くの動物を見られます。
  • アクセス:北部はクイアバ、南部はカンポグランデの町を拠点に、ロッジやボートのツアーで回るのが一般的です。
  • 時期:乾季の7〜10月。水場が減って動物が集まるため、見つけやすくなります。
  • 公式情報:ブラジル観光局(Visit Brasil)

関連記事:カピバラの共生スキルの科学

⑤ マンボウ|インドネシア・バリ島ヌサペニダ

  • 特徴:クリスタルベイなどのダイビングポイントでは、マンボウが体についた寄生虫を小魚に掃除してもらう「クリーニングステーション」に現れます。
  • アクセス:バリ島のサヌールなどの港から、高速船で30〜45分ほどです。
  • 時期:冷たい海水が湧き上がるおおむね7〜10月。水深18〜30mで出会うことが多く、ダイビングのライセンスが前提になります。
  • 公式情報:インドネシア観光省(Indonesia Travel)

関連記事:マンボウの意外な生態

⑥ セイウチ|ノルウェー・スヴァールバル諸島

  • 特徴:北極圏の島々で、夏から秋には浜辺に上陸したセイウチが群れで休む姿を見られます。
  • アクセス:中心の町ロングイェールビーンから、現地ツアーの日帰りボートで観察に向かいます。安全のため、観察は必ずガイド付きで。
  • 時期:6〜9月。浜に上がっていることが多いのは7月ごろです。
  • 公式情報:スヴァールバル観光局(Visit Svalbard)

関連記事:セイウチの牙の秘密

⑦ ゾウガメ・ウミイグアナ|エクアドル・ガラパゴス諸島

  • 特徴:ダーウィンが進化論を考えるきっかけになった島々です。ゾウガメやウミイグアナなど、ここにしかいない動物が多く暮らしています。
  • アクセス:エクアドル本土のキトやグアヤキルから飛行機で渡ります。
  • 時期:通年。
  • 公式情報:ガラパゴス国立公園

7か所のまとめ

動物 国 時期の目安 Sailyの国別プラン
ハシビロコウ ウガンダ 通年 US$6.99から
ライオン ケニア/タンザニア 7〜10月(ヌーの移動) US$7.99から/US$4.49から
ラッコ アメリカ 通年 US$3.99から
カピバラ ブラジル 7〜10月 US$3.99から
マンボウ インドネシア 7〜10月 対応(無制限プランあり)
セイウチ ノルウェー 6〜9月 US$3.99から※
ゾウガメほか エクアドル 通年 US$5.99から※

料金はSaily公式サイトの表示(2026年9月24日時点)。※スヴァールバル諸島とガラパゴス諸島で使えるかは、公式サイトに明記がありません(後述)。

動物ツアーで「スマホがつながらない」と困る5つの場面

こうした旅は、都市の観光と違って「人と落ち合う」場面が多いのが特徴です。現地でスマホがつながらないと、次のような場面で困ります。

  1. ガイドやドライバーとの集合連絡──早朝のピックアップ時刻の変更は、たいていメッセージアプリで届きます。
  2. 空港から宿への移動──配車アプリや送迎の確認にネットが必要です。
  3. 言葉の壁──英語が通じにくい地域では、翻訳アプリが頼りになります。
  4. 地図──宿や船着き場の場所を、その場で確かめたい場面は多いものです。
  5. 天候やフライトの変更──小型機や船は天候で予定が変わりやすく、連絡を受け取れないと動けません。

撮った動物の写真を、その日のうちに家族へ送りたいという方も多いはずです。

地図アプリを表示したスマートフォンを持つ手

海外でスマホをつなぐのは、なぜ面倒なのか

海外でスマホをつなぐ方法は、主に3つあります。それぞれに弱点があります。

方法 良い点 気になる点
日本の携帯会社の海外プラン 申し込みが簡単で、いつもの番号のまま使える 1日あたり980〜1,200円前後。旅が長いほど日数分かかる
現地のSIMカード 料金が安いことが多い 到着後に空港で買う手間。言葉や窓口の営業時間の壁がある
ポケットWi-Fiのレンタル 複数人で使える 受け取り・返却・毎日の充電が必要。持っている人と離れると使えない

日本の大手3社の場合、ドコモの「世界そのままギガ」は24時間980円、auの「au海外放題」は24時間1,200円(アプリで事前に予約すると800円または1,000円)、ソフトバンクの「海外あんしん定額」は1日980円です(2026年9月時点・各社公式サイト)。10日間の旅なら、1万円前後になる計算です。

なお、ソフトバンクの一部の新しい料金プランには、追加料金なしで海外のデータ通信が使い放題になる「海外データ放題」が付いています。該当する方は、まず自分のプランと行き先が対象かを確認してみてください。

出発前に準備できる「eSIM」とSailyの使い方

eSIMは「スマホに内蔵されたSIMカード」

eSIM(イーシム)は、スマホの中に組み込まれたデジタルのSIMカードです。プラスチックのSIMカードを差し替えなくても、アプリやQRコードから通信プランを追加できます。最近のスマホの多くが対応しています。

eSIMのいちばんの利点は、日本にいるうちに現地の通信を用意しておけることです。空港でSIMカードの売り場を探す必要も、ポケットWi-Fiを受け取りに行く必要もありません。

Sailyはどんなサービスか

Saily(セイリー)は、VPNサービスで知られるNordVPNの開発元、Nord Securityが提供している旅行者向けのeSIMです。公式サイトで確認できる特徴は次のとおりです。

  • 200以上の国・地域で使える──この記事で紹介した7か所の国は、すべて対象に入っています。
  • データ量は1GBから無制限まで──旅の日数や使い方に合わせて選べます。
  • 一つのeSIMに行き先を追加できる──旅行のたびに入れ直す必要がありません。次の旅ではプランを買い足すだけです。
  • 24時間対応のチャットサポート──時差のある旅先でも、困ったときに問い合わせられます。
  • アプリは無料──プランを買うまで料金はかかりません。

使い方は3ステップ。やることは日本で終わる

Sailyの使い方3ステップの図解。日本でプランを買う、日本でeSIMを設定する、現地に着いたら自動でつながる
  1. アプリで行き先の国のプランを選んで買う
  2. アプリの案内に沿ってeSIMを設定し、Sailyのデータローミングをオンにする
  3. 現地に着くと、到着を検知してプランが自動で有効になる

ポイントは、プランが「現地に着いた時点」で有効になることです。日本で設定しておけば、到着後にやることはほとんどありません。購入から180日以内に有効化されなかったプランは自動で有効になるので、買うのは出発の数日前から数週間前で十分です。

料金の目安(ウガンダの場合)

Saily公式サイトのウガンダ向けeSIMプラン一覧
Saily公式サイトのウガンダ向けプラン(2026年9月24日時点)

たとえばウガンダでは、1GB・7日間がUS$6.99、3GB・30日間がUS$16.99です。US$16.99は、1ドル150円で換算すると約2,500円になります。料金はドル建てなので、実際の支払額は為替によって変わります。

日本の携帯会社の海外プランを10日間使うと1万円前後ですから、データ量に上限はあるものの、費用はかなり抑えやすくなります。使い方が地図やメッセージ中心なら、3GBのプランが一つの目安になります。

サファリで2か国を回るなら「アフリカ地域プラン」

ケニアのマサイマラとタンザニアのセレンゲティのように国境をまたぐ旅なら、アフリカ35か国で使える地域プラン(1GB・7日間でUS$14.99から)が便利です。ウガンダ・ケニア・タンザニアはいずれも対象に入っています。

ただし、1か国だけなら国別プランのほうが安く済みます。ウガンダの3GB・30日間はUS$16.99ですが、アフリカ地域プランの同じ容量はUS$39.99です。回る国の数で選ぶのがおすすめです。

先に知っておきたい注意点

良いことばかりでは参考にならないので、編集部が調べた範囲で気をつけたい点も挙げておきます。

  • 国立公園や湿地の奥では、そもそも電波が届かない場所があります。どのeSIMを使っても、圏外は圏外です。ガイドとの集合時刻などは、電波のある町にいるうちに確認しておきましょう。
  • ガラパゴス諸島とスヴァールバル諸島で使えるかは、公式サイトに明記がありません。ガラパゴスは中心の町を離れると電波が弱いと言われています。出発前にアプリのチャットサポートで確認しておくと安心です。
  • スマホがeSIMに対応し、SIMロックが解除されている必要があります。
  • Sailyはデータ通信用です。日本の電話番号はそのまま残りますが、日本の番号で通話やSMSを使うと、携帯会社の海外料金がかかる場合があります。通話はLINEなどのアプリを使うのが基本です。

こうした条件を踏まえると、Sailyが特に合うのは「空港でSIMカードを探す手間を省きたい人」「ポケットWi-Fiを持ち歩きたくない人」「一度の旅で複数の国を回る人」です。

行き先の国のプランと料金は、こちらから確認できます。アプリのダウンロードは無料で、プランを買うまで料金はかかりません。

海外旅行のためのお得なeSIM【Saily】



出発前のチェックリスト

  1. スマホがeSIMに対応しているか、SIMロックが解除されているかを確認する
  2. 行き先の国(2か国以上なら地域)のプランを選ぶ
  3. 日本にいるうちにeSIMを設定し、Sailyのデータローミングをオンにしておく
  4. 現地では、ガイドとの集合時刻などの大事な連絡を、電波のある場所で済ませておく

湿地で魚を待つ野生のハシビロコウは、写真で見るのとはまったく違う存在感があるはずです。準備を整えて、動物たちの本場へ会いに行ってみてください。

海外旅行のためのお得なeSIM【Saily】

動画でも「本場の動物」を見てみる

YouTubeチャンネル「いきもの謎解き図鑑」では、動物の意外な生態をショート動画で紹介しています。今回の7か所で会える動物の動画も公開しています。

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参考・出典

  • Saily公式サイト(ウガンダ向け・アフリカ向け・エクアドル向けほか各プランページ、よくある質問)2026年9月24日確認
  • NTTドコモ「世界そのままギガ」/au「au海外放題」/ソフトバンク「海外あんしん定額」「海外データ放題」各公式ページ(2026年9月確認)
  • Visit Uganda「Uganda’s 10 Best Birding Spots」
  • Magical Kenya「Maasai Mara」/Tanzania National Parks
  • Elkhorn Slough National Estuarine Research Reserve「Frequently Asked Questions」
  • Visit Brasil「Pantanal」
  • Indonesia Travel「Diving Nusa Penida」「Nusa Penida」
  • Visit Svalbard「The walruses of Svalbard」
  • Galapagos National Park Directorate

記載の料金・サービス内容は2026年9月時点で各公式サイトが公開している情報です。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

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