ドードー復活はいつ?早ければ2030〜2032年|Colossal社がハトの細胞の培養に成功、生まれるのは「ドードーに近い鳥」

Roelant Saveryが1626年に描いたドードーの油絵 動物の意外な話
Savery, Roelandt; The Dodo; Natural History Museum Oil Painting Collection; http://www.artuk.org/artworks/the-dodo-179434
Roelant Saveryが1626年に描いたドードーの油絵

ドードー復活は、早ければ2030〜2032年頃です。開発する米国のコロッサル社が2025年9月に示した見通しは「5〜7年」でした。ただし同社は、マンモスの誕生予定を2028年から「2030年代前半」に延ばしたばかりで(2026年8月)、ドードーも遅れる可能性があります。

「絶滅した動物は、二度と地上に戻ってこない」──これは人類が数百年にわたって信じてきた常識です。しかしいま、その常識が揺らごうとしています。

ドードー──17世紀、インド洋のモーリシャス島で、人が来てから80年ほどで絶滅した、飛ぶ力を失った大きなハトの仲間。この「人間が絶滅させた動物の象徴」ともいえる鳥を、遺伝子工学で復活させるプロジェクトが本格化しているのです。

先導するのは、マンモス復活計画で知られる米国の遺伝子工学ベンチャー コロッサル・バイオサイエンス(Colossal Biosciences)。2025年9月には、精子や卵子のもとになるハトの細胞(始原生殖細胞・PGC)を増やすことに「史上初めて」成功したと発表し、1億2,000万ドル(約180億円)の追加の資金調達も発表しました。

本記事では、ドードー復活プロジェクトの科学的手法・進捗・課題を、そして「人類は絶滅させた種を蘇らせる責任があるのか」という問いまで、深く解説します。

  1. ドードーとは何だった鳥か──80年で消えた「モーリシャスの巨人」
    1. なぜドードーは簡単に捕まったのか
    2. 人類が「絶滅させた」象徴になった鳥
  2. コロッサル・バイオサイエンスとは──マンモス復活計画で知られる企業
    1. 6種の絶滅動物に取り組む
    2. 詳しくはマンモス復活プロジェクトの記事も
  3. ドードー復活の科学的手法──「ハトからドードーへ」の遺伝子編集
    1. 哺乳類とは違う「卵の壁」
    2. ステップ1:ドードーのゲノムを読み取る
    3. ステップ2:「ドードーをドードーたらしめる遺伝子」を特定
    4. ステップ3:ミノバトのPGCの遺伝子を書き換える(これから)
    5. ステップ4:ニワトリを「代理の親」にする(これから)
  4. タイムラインは「5〜7年」──早ければ2030年代前半
    1. モーリシャスの保護団体との連携
  5. それでもドードーは「本物」ではない──科学的な限界
    1. 失われたDNAは復元できない
    2. 遺伝子は、どこまでドードーになるのか
  6. 倫理的な議論──絶滅から復活させる「意味」はあるのか
    1. 賛成派の主張
    2. 反対派の主張
  7. ドードーと同時進行する「絶滅動物復活シリーズ」
    1. ケナガマンモス(誕生は「2030年代前半」の見込み)
    2. タスマニアタイガー(フクロオオカミ)
    3. ダイアウルフ・モア・ブルーバック
  8. 私たちが目撃する「絶滅の逆転」──2030年代の生物学
  9. 動画で見る:マンモス復活プロジェクト
    1. 参考文献
  10. この話は、編集部の本にもまとめています
    1. 『人間が消した動物、人間が戻した動物 絶滅・回復・脱絶滅 ドードーからマンモス復活計画まで、出典つきで読む15の実話』(いきもの謎解き図鑑)
  11. 関連記事
  12. 参考文献・出典
  13. 編集部の考察:「5〜7年」という見通しを科学史の文脈で読む
    1. この記事を書くにあたって
  14. さらに深く知るための3冊
    1. 『おしゃべりな絶滅動物たち』(川端裕人/岩波書店)
    2. 『絶滅生物図誌』(チョーヒカル)
    3. 『ゆるゆる絶滅生物図鑑』(さのかける 漫画/今泉忠明 監修/Gakken)
    4. 耳で聴くなら

ドードーとは何だった鳥か──80年で消えた「モーリシャスの巨人」

ドードー(学名:Raphus cucullatus)は、インド洋の小島モーリシャス島にのみ生息していた、飛べない大型の鳥です。特徴は次の通りです。

  • 高さ:約60センチ〜1メートル(推定に幅があります)
  • 体重:10〜20キログラム
  • 翼:飛行機能を喪失(島に天敵がいなかったため退化)
  • 食性:果実・種子・貝など
  • 近縁種:現在も生きている鳥で最も近いのは、ハトの仲間のミノバト(英名 Nicobar pigeon)

なぜドードーは簡単に捕まったのか

「ドードー」という名前は、ポルトガル語の「doudo」(愚か者)が語源だという説がよく知られていますが、オランダ語に由来するという説もあり、はっきりしていません。確かなのは、モーリシャス島に上陸したヨーロッパ人に対して、ドードーが警戒心をほとんど見せず、簡単に捕まったことです。

しかしこれは「愚か」だったのではなく、数百万年の進化のなかで天敵に出会ったことがなかったため、逃げる本能そのものが失われていたのです。人類が持ち込んだイヌ・ネコ・ネズミ・ブタといった外来動物、そして人間による直接的な捕獲によって、ドードーは1598年にオランダの船が来てから80年ほどで、1680年頃に絶滅したと考えられています(最後の確かな目撃は1662年で、そのあともしばらく生き残っていたと推定されています)。

船乗りがドードーを捕まえる様子を描いた絵

人類が「絶滅させた」象徴になった鳥

ドードーは、人間が原因で絶滅した動物の、もっともよく知られた例です(人間が絶滅させた最初の動物ではありません)。以降、絶滅を意味する英語表現に “as dead as a dodo”(ドードーのように完全に死んだ)という慣用句が定着したほどです。

この「人類の罪」の象徴を、今度は人類の科学技術で蘇らせる──それがコロッサル社のプロジェクトです。

コロッサル・バイオサイエンスとは──マンモス復活計画で知られる企業

コロッサル・バイオサイエンス(Colossal Biosciences)は、2021年にハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチ博士らが共同創業した、米国テキサス州拠点の遺伝子工学ベンチャーです。

6種の絶滅動物に取り組む

同社のサイトに載っている絶滅動物は、2026年10月時点で6種です。

  1. ケナガマンモス(Woolly Mammoth):アジアゾウの遺伝子を書き換える。誕生の目標は当初2028年だったが、2026年8月に同社CEOが「2030年代前半」と述べた
  2. タスマニアタイガー(フクロオオカミ):オーストラリアで1936年に絶滅・近い仲間の有袋類の遺伝子を書き換える
  3. ドードー:今回の主題・ミノバトの遺伝子を書き換える
  4. ダイアウルフ:大昔に絶滅した大型のオオカミ。同社は2025年4月、ハイイロオオカミの遺伝子を書き換えた3頭の誕生を発表した(本物のダイアウルフと呼べるかは議論がある)
  5. モア:ニュージーランドにいた飛べない巨大な鳥
  6. ブルーバック:南アフリカにいたレイヨウ(ウシの仲間)

これまでの資金調達は、2025年9月の発表時点で累計5億5,500万ドル(約830億円)を超えています。投資家には映画監督ピーター・ジャクソンや、著名ベンチャーキャピタルが名を連ねます。

詳しくはマンモス復活プロジェクトの記事も

コロッサル社のマンモス復活計画については、別記事「マンモス復活計画はいつ?──コロッサル社の計画と「本物ではない」理由」で詳しく解説しています。遺伝子を書き換える技術はドードー計画と共通しますが、鳥類ならではの困難があります。

ドードー復活の科学的手法──「ハトからドードーへ」の遺伝子編集

マンモスと違い、ドードー復活には「鳥類特有の困難」があります。

哺乳類とは違う「卵の壁」

マンモスは哺乳類なので、アジアゾウの細胞の遺伝子を書き換えて胚(赤ちゃんのもと)を作る方法が使えます。しかし鳥は、胚が硬い殻に包まれた卵のなかで育つため、同じやり方で胚に手を加えるのがとても難しいのです。

そこでコロッサル社が採用したのが、「始原生殖細胞(Primordial Germ Cells, PGC)」の編集という新しいアプローチです。

ステップ1:ドードーのゲノムを読み取る

2022年、古いDNAの研究者ベス・シャピロ博士(当時カリフォルニア大学サンタクルーズ校。のちにコロッサル社の主任科学者)が、コペンハーゲン大学の研究者たちと共同で、デンマーク自然史博物館にあるドードーの頭骨から取り出したDNAで、ゲノム(全遺伝情報)を読み取ったと発表しました。比べる相手は、ドードーに最も近い現生の鳥であるミノバトです。

ステップ2:「ドードーをドードーたらしめる遺伝子」を特定

2種のゲノムを比較し、次のようなドードー固有の特徴を作り出す遺伝子を特定します。

  • 大きな体格
  • 飛行能力の喪失(翼骨・胸筋の縮小)
  • 特有の顔面骨格(大きな嘴)
  • 食性・消化系の特徴

ステップ3:ミノバトのPGCの遺伝子を書き換える(これから)

特定した遺伝子の違いを、ミノバトの始原生殖細胞(PGC)に書き込みます。PGCとは、将来、精子や卵子になる細胞のこと。2025年9月、コロッサル社は、ハトの仲間(街で見かけるカワラバト)のPGCを増やすことに史上初めて成功したと発表しました。同社はこれを、復活に向けた「重要な一歩」と呼んでいます。この研究は2025年9月に査読前の論文として公開され、2026年5月に学術誌に掲載されました。ミノバトの細胞は、2025年9月の発表の時点で集め始めた段階です。

ステップ4:ニワトリを「代理の親」にする(これから)

代理の親になるのは、自分の精子や卵子のもとを作らないように遺伝子を変えたニワトリです。このニワトリに、書き換えたミノバトのPGCを入れます。するとニワトリの体の中で、ニワトリではなく書き換えたミノバトの精子や卵子ができます。そこから生まれるのは、ドードーに近づくよう遺伝子を書き換えたミノバトです。

これは「完全な復活」ではなく、見た目や暮らし方をドードーに近づける「機能的な復元」と呼ぶべきものです。

ドードーを描いた昔の絵

タイムラインは「5〜7年」──早ければ2030年代前半

コロッサル社は2025年9月の発表で、ドードーが戻るまでの道のりを5〜7年としました。この数字どおりなら2030年〜2032年頃です。ただし、これが「生まれるまで」なのか「島に放すまで」なのかは、同社は分けて示していません。

また、同社が示している見通しはこの「5〜7年」だけで、年ごとの予定は出していません。同社のサイトは、予定は「遺伝子をどれだけ効率よく書き換えられるか」しだいだ、と書いています。これまでに済んだことと、これからのことは次のとおりです。

  • 2022年(済):ドードーのゲノムを読み取ったと発表
  • 2025年9月(済):ハトの仲間のPGCを増やすことに成功したと発表
  • 2026年5月(済):その研究が学術誌に掲載
  • これから:PGCの遺伝子の書き換え・代理の親になるニワトリでの繁殖・モーリシャスでのすみかの準備(年は未発表)

モーリシャスの保護団体との連携

コロッサル社はモーリシャス野生生物財団(Mauritian Wildlife Foundation)と提携し、復活ドードーの受け入れ環境(元の生息地の復元、外来種の排除など)も並行して整備しています。

単なる「復活」で終わらせず、絶滅原因となった環境問題そのものを解決してから戻すという、包括的なアプローチが特徴です。

それでもドードーは「本物」ではない──科学的な限界

ここで重要なのは、コロッサル社のプロジェクトが生み出すのは「厳密には本物のドードーではない」という事実です。

失われたDNAは復元できない

絶滅から300年以上たった標本のDNAは細かくちぎれています。ゲノムを読み取ることはできても、それだけで生きたドードーは作れません。コロッサル社の方法は、あくまで「ミノバトの遺伝子の一部をドードーと同じ形に書き換える」ものであり、生まれる鳥は「ドードーに近づけたミノバト」です。

遺伝子は、どこまでドードーになるのか

ミノバトの遺伝子を何か所書き換えるのかは、まだ公表されていません。同社が目指しているのは、体の大きさ・飛べない翼・顔の骨格・食べ物といったドードーの見た目や暮らし方を再現することです。

これを「本物のドードー」と呼べるかどうかは、生物学者のあいだでも議論が分かれています。

17世紀の博物画に描かれたドードーと他の鳥類

倫理的な議論──絶滅から復活させる「意味」はあるのか

ドードー復活プロジェクトには、科学者・倫理学者から強い賛否両論があります。

賛成派の主張

  • 人類が絶滅させた種は復元する道義的責任がある
  • 技術開発により、絶滅の危機に瀕する他の鳥類保全にも応用できる
  • 失われた生態系の一部を回復させることに意義がある
  • 科学技術の進歩そのものが人類に価値をもたらす

反対派の主張

  • すでに絶滅した種の復活より、現在絶滅危惧種にある動物の保護を優先すべき
  • 復活個体は「本物のドードー」ではなく、科学的な意味合いは限定的
  • 復活しても元の生態系がすでに壊れているため、機能的な意義は薄い
  • 巨額の資金がより緊急性の高い環境問題から流出する

これらの議論は、「復活が可能かどうか」ではなく「復活すべきかどうか」という、より根源的な問いを人類に突きつけています。

ドードーと同時進行する「絶滅動物復活シリーズ」

コロッサル社は、ドードー以外にも複数の絶滅動物復活プロジェクトを進めています。

ケナガマンモス(誕生は「2030年代前半」の見込み)

氷河期の巨獣。アジアゾウの遺伝子を書き換える計画で、誕生の目標は当初の2028年から、2026年8月に「2030年代前半」へ延びました。詳しくは「マンモス復活計画はいつ?──コロッサル社の計画と「本物ではない」理由」記事で解説。

タスマニアタイガー(フクロオオカミ)

1936年にオーストラリアで絶滅。近い仲間の有袋類の遺伝子を書き換えて、復活を目指しています。

ダイアウルフ・モア・ブルーバック

ほかに、大昔の大型のオオカミ(ダイアウルフ)、ニュージーランドの飛べない巨鳥(モア)、南アフリカのレイヨウ(ブルーバック)にも取り組んでいます。ダイアウルフは、同社が2025年4月に3頭の誕生を発表しました。

「絶滅動物復活」は、もはや空想の話ではなく21世紀の産業として動き始めているのです。

私たちが目撃する「絶滅の逆転」──2030年代の生物学

私たちの世代は、生物学の歴史における特異点に立ち会っているのかもしれません。

2030年代前半にはマンモスが。同じころにはドードーが。そしてタスマニアタイガーも──もし計画通り進めば、絶滅した動物に似た動物たちが次々と生まれる時代が、目の前に来ています。ただし、マンモスの予定がすでに延びたように、どれも遅れる可能性があります。

それは科学の勝利であり、同時に「人類が生命を扱う責任」を問う挑戦でもあります。「もう二度と会えないと思っていた動物に、私たちの子や孫が動物園で会える日」──それが実現するかどうかは、これからの10年ほどで見えてきます。

動画で見る:マンモス復活プロジェクト

コロッサル社の絶滅動物復活の全体像は、YouTube動画でも解説しています。マンモス復活の裏側と、生まれるのは「本当のマンモス」ではないという意外な事実を、ショート動画で紹介しています。※この動画は、2026年8月にマンモスの誕生の見込みが「2030年代前半」と見直される前に作ったものです。

➡️ チャンネル登録はこちら(毎日、朝7時と夜8時に「明日の”へぇー”」をお届け)

参考文献

  • Colossal Biosciences Press Release “Colossal Advances Dodo De-Extinction with Significant, World’s First Breakthrough in Pigeon PGCs” (September 2025)
  • Soares, A.E.R. et al. (2016) “Complete mitochondrial genomes of living and extinct pigeons revise the timing of the columbiform radiation” BMC Evolutionary Biology 16:230
  • TIME (2026-08-24) マンモスの誕生予定についての Ben Lamm 氏の発言
  • Nicholson et al. “Long-term rock dove (Columba livia) primordial germ cell culture: A tool towards avian conservation” Journal of Heredity 117(5) (2026) doi:10.1093/jhered/esag045
  • CNN.co.jp「絶滅した飛べない鳥『ドードー』、再生プロジェクトの期待と課題」
  • Mauritian Wildlife Foundation 公式サイト

この話は、編集部の本にもまとめています

「ドードー復活」のニュースは増えましたが、そもそもドードーがどのように消えていったのかは、意外と知られていません。当時の航海の記録や骨の研究は英語の資料に散らばっていて、日本語で順を追って読める場所が少ないためです。編集部では、人が島に上陸してからドードーが消えるまでと、復活の計画を、出典をたどって1冊の本にまとめました。

※このセクションには広告(Amazonアソシエイト)を含みます。紹介している本は、当サイト「いきもの謎解き図鑑」が発行したものです。リンク経由で購入された場合、当サイトに紹介料が入ります。

『人間が消した動物、人間が戻した動物』の表紙

『人間が消した動物、人間が戻した動物 絶滅・回復・脱絶滅 ドードーからマンモス復活計画まで、出典つきで読む15の実話』(いきもの謎解き図鑑)

人間が消してしまった動物、消しかけてから戻した動物、そしてよみがえらせようとしている動物の歴史を、15の実話でたどる読み物です。各章に出典をつけ、「研究者の見方が分かれるところ」と「いまも分かっていないこと」も分けて書きました。ドードーが消えた経緯は第1章「上陸から最後の確かな目撃まで64年」で、復活の計画は第14章で扱っています。

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価格・読み放題の対象は変わることがあります。

関連記事

参考文献・出典

※本記事は上記の一次資料に基づき編集しています。誤り・追加のご指摘はお問い合わせフォームからご連絡ください。

編集部の考察:「5〜7年」という見通しを科学史の文脈で読む

ドードー復活の見通し(5〜7年)がコロッサル社から発表された時、編集部が興味深いと感じたのは、この予測が「科学史における復活予測の系譜」に連なっているという点です。マンモス復活は1990年代から「10年後」と繰り返し予測されてきましたが、いずれも遅延しています。それは詐欺ではなく、科学予測の本質です──「あと10年」は科学者が現時点の技術的障害を全て解決できる想定での最短見積もりであり、実際は追加の技術的障害が発見されるたびに延びます。実際にコロッサル社は2026年8月、マンモスの誕生予定を2028年から「2030年代前半」に延ばしました。ドードーの2030〜2032年という見通しも、同じように延びる可能性があります。本メディアは、こうした復活予測を「実現時期の当てもの」でなく「現時点の技術水準のマイルストーン」として読むことを提案します。予測が延びること自体は、科学が誠実に困難と向き合っている証拠でもあります。

この記事を書くにあたって

本記事の執筆にあたり、いきもの謎解き図鑑編集部は以下の資料を精査しました。動物学の分野は日々進歩するため、公開後も新研究が出た場合は追記・訂正を行います。誤りのご指摘はお問い合わせフォームからいただければ幸いです。

  • Colossal Biosciences プレスリリース
  • Shapiro (2015) How to Clone a Mammoth
  • Nature誌 脱絶滅特集

さらに深く知るための3冊

ここまで読んで「他の絶滅動物のことも知りたい」と思った方へ。ただ、いざ探すと困ります。書店の動物コーナーは飼育書が中心で、絶滅動物の棚はほとんどありません。ネットで調べても、子ども向けの図鑑か、専門的すぎる学術書に分かれていて、その中間が見つかりにくい。編集部が記事を書くときに参照している中から、大人が最初の1冊として読めるものを3冊選びました。

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『おしゃべりな絶滅動物たち』(川端裕人/岩波書店)

ドードー、ソリテア、フクロオオカミ(タスマニアタイガー)、ヨウスコウカワイルカ──人間が関わって姿を消した動物たちを、絶滅に至るまでの歴史的な経緯とともに扱った一冊です。「なぜ人間は同じことを繰り返すのか」が気になった方に。

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耳で聴くなら

「買ったのに読めていない本」が積まれている方へ。興味はあるのに読み進められないのは、意志の問題ではなく、まとまった読書時間が生活の中にないことが原因です。その点、通勤中や家事の最中は耳が空いています。オーディオブックなら、その時間をそのまま読書に変えられます。Audibleには30日間の無料体験があるので、まず1冊聴いてみて、合わなければやめられます。

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書籍の紹介文は出版社・書店が公開している情報にもとづく客観的な内容紹介であり、編集部による読書感想ではありません。価格・在庫は変動します。

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